そして私は転生した　足元の無い世界
そこは見渡すと数百の魔物がいるように思う
自分もグレイ色の肌をした魔物だった

その世界では相手を見るだけで転生前に
どんな事をしてきた人間なのか一瞬でわかった
魔物になっただけあって大抵が悪者ばかりだ
しかし中には自分のように事故で人を殺めた者も混じっていた
後悔でもしているのだろうかうずくまって動かない
そういった魔物は他の攻撃的な魔物の暇つぶしの標的にされる

気弱そうに見えたのだろうか　一人の魔物が私に
賭け事を仕掛けてきた　しかし私は素早く反応して
２０年の年齢を相手から奪う

その年齢を近くに居た善良な心の魔物へ飛ばした
魔物はスッと人の世界に消えていった

長い闇の時間
しかしそれは突然だった4枚ほどの穴が現れた

そして数人のみがその穴をくぐれる権利を得る
この世界で魔に染まらなかった者
それを潜ると人の世界だった

人の権利を得た者の一人が別の魔物にナイフで何度も切りつけられていた
・・・がスカスカとなんとも無い　権利を得たものは笑ってその穴を潜る

穴の向こうで人間になったのが見えた・・するとナイフで切りつけられていた部分が切り裂け
バラバラになったのが見えた

権利を得た者の全てが穴をくぐり終わる

私は魔物の空間に残ったままだ

少ししてその空間が沸騰をはじめ無の嵐が空間を侵食しはじめる
無の恐怖に襲われて飛び回るが逃げ道は無い

消されると感じた瞬間に光の隙間を発見　体をねじ込む
ナイアガラの滝のような光景がよぎる

そしてどこからか声が聞こえた
あなたはＵＦＯに乗って食事をしたときに人生を終える