猫を操作してロボットの住む地下シェルター街から地上へと脱出する物語。
猫に拘った割には顔のモデリングが今一でヌイグルミっぽいし、瞳孔が明るい所でも大きいままだったりと人間より猫の方が多いと自慢する開発環境にしては観察が足りない。
あと野良猫なのに野性味が無い。安全安心な室内環境で育てられた猫しか参考にしなかったからだと思う。ひょいひょいと高い所に上っていくのは楽しい。しなやかな動きはリアル。
踏み外して落ちるという事が無いので気楽に操作できる。
初期開発時の2015年に猫が壁を登っていく動画を発表していたので(資金調達用?)その研究を続け熟成させた成果だろう。
何体かのロボットが命を賭けて猫を送り出すという(感動させようとする)場面もあったが、心が震える事は無かった。それができる優れた演出家が居なかったのは残念。
開発期間7年にしてはちょっと気になる点が多く残る。とは言え、集中力散漫な自分が放り出す前にエンディングまで辿り着けた点で評価は高い。
ゲームはかなり下手な方だけど、8時間程のプレイでクリアできた。
このゲームだけだとボリューム不足を感じるレベル、しかしPS Plusエクストラの1ヶ月1300円プランでサクッと終わらせればあらまぁなんとも安上がり。
DLCなどでクリア後の地上での猫の日常生活などをプレイできるようになったら嬉しいけれども、インディーズ作品だからバグ修正だけで終わるかな。